ねぇ、松風くん。


お、俺だけどって…いや、もちろん声で分かるけど。


「…佐々木さん聞こえてる?」

「…う、うん。」


まだ少しトゲがある気もするけれど、怒っているのとはまた違う声色にホッとする。


「今どこ?」

「…へ?…えっと、店から1番近いスーパーの食品売り場…⁇」

「……そこにいて。」

「あの、松風く……って、切られた。」



なんで、番号知ってたんだろ?


きっと、1人で来たのが綾菜さんにバレて松風くん迎えに来てくれるんだろうな。

結局こうなるんなら、初めから一緒に来ればよかった。


【通話終了】の画面を眺めながら小さくため息を零して、再び私はレジへと向かった。

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