without you
人望が厚い久遠社長なら、(プチ)セレブに関係なく、「実業家・久遠純世」としてでもブログはオフィシャル扱いで書けるのに、あえてソーシャルメディアに関与していないのは・・・「だから」なのだ。
「プチ」でも、久遠社長は「セレブ」。
いわゆる「一般人」よりも、プライバシーを護る必要が、ある。
だから、ソーシャルメディアにまで、自分のあれこれといったプライバシーを公表しないのだ。
会社のホームページに載せている社長の紹介も、必要最小限にとどめているし。
それでも、イベントや講演で社長のスピーチを聞いた、等の理由で、彼のファンから、手紙やメールが届くことがある。
それらは会社に届くし、大半が「よかったです」「感動しました」という、好意的な内容だけど・・・それでも中には告白めいた過剰・過激な内容も、ごくたまにある。
だから久遠社長は、一般人よりもプライバシーを護ること、そして周囲を警戒する必要が、どうしてもある、というわけだ。
「チーム寺井」という私設ガードマンを雇っているのは、そのためでもある。
でも、社長の場合、築き上げた厚いネットワークのおかげで、人が集まってくるから。
まるで、彼の想いや情熱に、引き寄せられるように。
ソーシャルメディアを使って宣伝活動をしなくてもいいレベルというか・・それがセレブな階級なのだ。

彼は、そういう人望と人徳がある熱い人、なのだ。

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