ゼロの相棒《番外編》
その時、私の体に衝撃が走ったんだ。
ブラッドさんが………生きているって…!
遺跡でのことも、はっきりと蘇ってくる。
ブラッドさんが、大声で私の名前を叫びながら、灰色の瓦礫を魔法で消していく。
彼の魔法を見たのは、とても久しぶりで
もう、二度と見れないと思っていたから。
もう、二度と……
名前を呼んではくれないと思っていたから。
私たちの関係は、ただの遠距離恋愛じゃなかったから。
その時、彼の温もりを思い出す。
遺跡で、私を抱きしめてくれたのは、夢なんかじゃないよね……?
「…ブラッドさんに会わなくちゃ…!」
私が、ベッドから出ようとした時だった。
コンコン。
「!」
扉を叩く音がした。
心臓が、一気に鳴りだす。
……!
まさか………?
「はい。」と返事をすると
ガチャ。と、部屋の扉が開いた。
「……気がついていたんですね。
気分はどうですか?」