ゼロの相棒《番外編》
そこから、すっ、と現れたのは
カフェの制服を着た、ロイの姿だった。
私は、小さく息を呑む。
ロイは、優しく微笑むと、コツコツ、と
私の元へと歩いてきた。
「………ロイさん。ご迷惑をかけてすみません。」
私の言葉に、彼は静かに首を振る。
「大丈夫ですよ。……辛い時は、いつでも頼って頂いて、結構ですから。」
彼の言葉を聞きながら、私はそわそわと落ち着かない。
その様子を見て、ロイが少し目を細めた。
「……ブラッドのことが気になりますか?」
「!」
言い当てられて、私は少し動揺する。
何も言えずにいると、ロイさんは、
私の方をじっ、と見つめながら言った。
「……本当に、何年経っても変わりませんね。
そんなに、あいつの事が好きですか?」
いきなりの質問に、私は、かぁっ!と顔が赤くなる。
それを見て、ロイが静かに呟いた。
「……俺は、あなたにとって
いつまで経っても、ただの知り合いのカフェのマスターなんですもんね。」
「………えっ……?」