ゼロの相棒《番外編》
ふいにロイが呟いた言葉に、私は驚いて
彼を見る。
すると、彼は今まで見たこともないような、切なく、色味を帯びた瞳をしていた。
とくん、と心臓が小さく音を立てる。
「あの…それって………?」
私は、少し躊躇しながら、そっと尋ねる。
すると、ロイはまっすぐな視線を私に向けた。
「……言葉の通りですよ。
私が、この六年間。ただあなたを慰める為だけに、宿屋に通っていたと思っているんですか…?」
どくん。
さっきよりも大きな音で、心臓が鳴った。
………どういうこと?
状況が上手く掴めない。
少し思い当たることはあるが……そんな素振りは一度も私に見せたことはなかった。
すると、ロイが一歩ずつ私に近づいてきた。
ギシ…、と床が音を立てる。
「…俺は…あなたの弱さに付け込んで…あなたの視線に映り込もうとしたんです。
昔からブラッドしか見てなかったあなたの視線に。」
!
………本当に………
疑念が、確信に変わる。
ロイさんは…本当に私のことを………?