ゼロの相棒《番外編》

その言葉を聞いた瞬間、カトレアから、はっ、と小さく息を吸う音が聞こえた。

俺はそのまま、ぽつり、ぽつりと
心に浮かぶ言葉を紡ぎだしていく。


「…言い訳がましいけど、一度、あの事故があってから三日後に、カトレアに連絡したんだ。

…だけど、繋がらなかったから、すごく怒ってるんだと思ってた。」



カトレアは、それを聞いて、ふるふる、と首を振った。



「そんなことない。………ずっと、泣いてたわ。」


「…!」



そして、カトレアは、初めて俺の方をまっすぐ見た。

それは、怒りも、悲しさも、何もない、綺麗な瞳だった。



「あの時は…ただ、ただ辛かったけど

もういいの。

また、ブラッドさんが、私の前に現れてくれたんだもの。」



俺は、心臓がぎゅっ、と手で鷲掴みされたように苦しくなった。


あれだけ傷つけた俺のことを、許してくれるっていうのか?


俺は、カトレアをじっ、と見つめた。


カトレアは、視線を逸らさずに続ける。


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