怪しい羊と迷えるオオカミ'S【完】
女って何でこう甘いもんスキなんだろうな。
小動物みたいに両手で食べている姿を見て小さく吹き出す。
「あ…美味いな」
1口食っての感想。
そして2口目で完食。
「え?もう終わったの?」
ゴクリとお茶を飲む瑛太に目をまるくして驚く美祈。
「甘すぎないから俺でも平気」
2個目に手をのばすと
「ちゃんと味わって」
買ってきた俺に食べ方の注意。
それでもどうしたって2口で終わる。
「味わってっから」
納得したのか、やっと1個目が終わった美祈は何度も頷き
お茶を飲みながら瑛太の顔を見つめ
ヒゲの秘密をどうやって切り出そうか考えている。
「どうした」
美祈が何か考えている様子ぐらい見てわかる。
「あのね。聞いてもいい?」
「何?」
瑛太は、何を言い出すのかと思いソファーから美祈の方に身体を曲げて近づいた。
おいおい、何を言い出すんだ?
美祈の顔を覗き込むようにしながら耳を傾けた。