怪しい羊と迷えるオオカミ'S【完】


「聞いちゃいけない事だったら赦して下さい。自分の彼に聞いちゃいけないラインとかがよくわからなくて…マコに聞いたらもじゃもじゃに会って聞いたら解決するって言われて」

マコ…

あいつがそう言ったか

何だろ…



「あの…今朝、課長からもじゃもじゃのヒゲを剃るように言えって言われて、似合ってるって言ったのに私のためだって言われたんです。何か秘密の過去っていうか、前彼との何かとかあるんですか?」


柊ちゃん。

お前は職場で何やってんだよ。

マコ…お前わかっててわざとだな。


ハーッと大きなため息とともにソファーの背にもたれた瑛太を見て


「あ…ごめんなさい。秘密ならいいんです。大丈夫です」

失敗したと落ち込み気味の美祈。



ポンポンッとソファーを叩き

「教えてやるからここに座れ」

瑛太は隣に座るよう美祈を呼んだ。



「そこですか?」

「そうだ。ここに座れ」

素直に立ち上がると瑛太の横に座りジーッと顔を見つめる。


美祈にとっては話しを聞くため。

瑛太にとっては決断の時。




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