怪しい羊と迷えるオオカミ'S【完】
瑛太自身が自分を落ち着ける為。
美祈からの笑い声を引き出す為に
「そんで…ヒゲどうする?剃るか?俺にヒゲを剃らせる事が出来るのはお前だけだぞ」
「え !」
胸元から起き上がった美祈の顔はさくら色に色づいているが口元は若干色濃く残る痕跡。
「剃らなくても大丈夫」
「ダメだ。剃る。剃るっていったら剃る」
「な…なんで!!」
チクッとしたであろう痕跡のある場所に触れ
「赤くなってる」
「もう痛くないから」
「トリートメントしてんだけどな」
「え?あははは」
緊張から解いてやるのも笑わせてやるのも瑛太にとって美祈はとても簡単。
美祈はそれが幸せで
「やっぱり大好きです」
瑛太に告げると
「もう一回だけ我慢しろ」
そう言って今度はもう少しだけ長く唇に触れ
少し啄み
「俺もお前がスキでたまんねぇ」
もう1回と言ったのに角度まで変えてキスを繰り返した。
「あの…」
身体を向けてやると教えた通りに胸へ寄り添ってくる美祈をまた隠すように優しく抱きしめ
俺、悪い大人になりそうで柊ちゃん怖いよと心の中で呟いた。