怪しい羊と迷えるオオカミ'S【完】


会社についてからもいつものように美祈は机を拭き始め柊哉も業務の確認作業。

徐々に人が多くなり

「おっ芹沢、コンタクトにしたのか」

「何だよ。ずっと可愛い」

「な!芹沢は絶対可愛いって言った俺のあたりだ」

「芹沢さん、いいじゃない。可愛いわよ」

あいさつ代わりに次々かけられる声に美祈の顔は顔がひきつる。


あいさつ代わりのようなものとわかっていても不必要に反応してしまうのがトラウマ。


チラッチラッと柊哉の顔を見る回数が増え

大丈夫かと心配になったところで始業開始。

柊哉も見守る親のように心臓がドキドキ。


いつものように書類を手渡しに行けば相手も一度戸惑うような態度になるのも仕方ない。


その後で微笑み

「別の人みたいで一瞬驚く」

「すみません」

「何で謝るの。彼氏が出来て綺麗になろうってとこかしら?」

そんな会話に戸惑っている美祈を遠くで見つめ家での調子なら交わせるだろとハラハラ。



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