怪しい羊と迷えるオオカミ'S【完】
ハーッと大きく息を吐いたと思ったら
「その彼氏のせいで今まで地味なメガネを…」
「え?そうなの?」
いつもなら仕事中の私語!と注意をするが今日は多めにみてやろう。
まわりの人間が美祈の方へ振り向いた。
特に女子社員は興味津々
「次の勝負で買ったらウィッグ、その次でマスク外せます」
「何、それウィッグなの?彼氏と賭けしてるってこと?」
「はい。ずっと挑んでたけど勝てなくて昨日は初勝利で向こうがヒゲを剃り私はメガネからの解放です」
「きゃーすごい」
「何の対決よ」
「その時によっていろいろです。これがなかなか手強くて、やっと昨日勝てました」
長い間負けてたのねなんて同情され
何の勝負かわかれば、教えられるものは教えるわとか
あと2勝して早く全部外せるといいねなんて言われている。
これか。瑛太の耳打ち。
時間がかかっても負けてるのかと思われ
突然外しても勝ったのかと自然に受け入れられる。
「彼氏が次に負けたら何をさせるの?」
「え?あぁ。私のようにああいうメガネかけてもらいます」
瑛太どうする。
芹沢にお前の理性が負けたらって事じゃねぇか?
俺はそう解釈するぞ。