怪しい羊と迷えるオオカミ'S【完】


3階では上司が迎えに来たことに驚いた顔をしながらも買い物してないから瑛太にもらった土産しか持っていくものがないと大事そうに抱えながら出て来た。



「いもきんつば美味かった。ごちそうさん」

「私がお礼言われるのも変な話だわ」

「いいや。芹沢がくれなきゃ俺の口には入らなかった」

「そっか。じゃあどういたしまして」


座敷童はシャワーで流されてしまったか


狭いエレベーターの中で

美祈の髪からふわっと届くフローラルの香りに女を感じ



「パエリアだぞ」


言葉を発しなきゃ緊張しちまいそうなぐらいだぜ。


瑛太…お前3階は座敷童の巣じゃねぇ~ 



デンジャラスゾーンだ。

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