怪しい羊と迷えるオオカミ'S【完】
部屋のドアを開け
「お邪魔しま~す」
美祈の声が響き
「おぅ」
「よ~ぅ」
「マコ!」
驚きのあまり瑛太ではなくすぐ近くにいる柊哉の顔を見上げる。
「瑛太の招待」
柊哉が小声で説明すれば感激した瞳は瞬時に瑛太へと移る。
「ありがとう」
「おぅ」
おい、瑛太。
この一言で思いっきり照れてるだろ。
すげぇ面白い
すぐにテーブルへとエスコート。
中央に構えるパエリア鍋に
「すごいちゃんとパエリア鍋があるんだ。外でしか食べないから嬉しい♪」
「自信作だぞ。美味いから食ってみろ」
「うん。有難う」
イラッとするぐらい羨ましい。
「あたしも嬉しい♪」
「お前のためじゃねぇよ」
思わず芹沢の友人につっこんじまった。
それに気づいたのか気づかないのか
まったく動じないでいるこの女はやっぱり瑛太だ!