怪しい羊と迷えるオオカミ'S【完】
察しのいい美祈でもこの手の話しだけはどうにも疎い。
何を言わんとしているのか必死に読み取ろうとしている姿に瑛太は
「聞かなくていい」
慌てて美祈の耳を塞いでいた。
だけどこんなにも明るくはしゃいでいるマコが
本当はまだ心が痛んでいる事を親友の美祈も昔遊んできた男たちも口にしなくてもわかっていて―――
だからこそ一緒に騒ぎ、喜んで酒の肴になった。
「おい芹沢、お前今日の褒美もらってねぇだろ」
「ん?お祝いしてもらったよ」
「そうじゃねぇよ。なぁ瑛太あるよな?」
「あ?あ!あーッ」
「負け試合だと思うけど」
「冷蔵庫に入ってんだろ」
美祈に納得させるための後でも全然いいケーキ
「そうだったな。よしこいつら煩ぇからお前んとこでゆっくり今日の話しを聞かせてくれ」
マコは大丈夫なのかと横を見たけど柊哉と二人でシッシッと追い払う手つき。
だから安心して瑛太と二人3階へ向かった。