怪しい羊と迷えるオオカミ'S【完】


帰ってくると必ず行く喫茶店へ入った。


「マコとコタちゃんとよく来てたの」

遅いお昼のナポリタン


「田舎のナポリタンって感じでしょ」


「だな。懐かしい感じ」


「それ、マコがすっごいスキなの」


「口のまわりまでオレンジにしてそうだな」


喫茶店のマスターにも恋人と帰ってきたんだねと言われて頷く私を嬉しそうに瑛太さんが見ていた。


お腹が落ち着きコーヒーを飲むと大変な事を思い出した。


母には寄るかもしれないとしか伝えていない。


このまま行ったらすごい焦る。


まして結婚しますって言ったら腰を抜かすかもしれない。


「家に電話しないと」


また慌てる私を面白ろそうに笑ってみていた。



お母さんは当然ながら彼と行くって言ったら物凄くびっくりしていたけど何かピンと来たみたいで

お父さんに早く帰るように連絡しておくって言ってた。



瑛太さんの実家へは、もう話しをしてあるそうだ。


「断られないよう頑張れ」


「こんな綺麗な人があんたでいいって言うかしらねぇ」


ご両親との会話を教えてくれた。


「え?写真もっていったの?」


「俺、カメラマンだよ。美祈の写真なんてたくさんある」


座敷童の頃に出かけた頃の写真から眠っている写真まであるとか。


「ストーカーチック」


何を言っても怒らない。

お兄さんから電話が来て


「7歳も年下とかって何て騙したんだっていうんだぜ」


まったくひでぇと笑っていた。



「美祈の妹と俺って一回り以上違うんだもんな」


「あははは。そうだね」


笑いながら喫茶店を出て後はもう実家へと向かって歩いて行った。





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