怪しい羊と迷えるオオカミ'S【完】
瑛太が車は置いていくというので俺が運転して成田へ向かった。
コタはリムジンで空港へ。
「美祈、元気でね」
「マコもね。メールたくさんするから」
「もじゃ男…」
「わかってるよ。大事にすっから心配するな」
芹沢とロッキーはもう大丈夫かってほど泣いて
「すげえ悪者の気分」
「だな」
俺たちは抱き合う2人を引き離した。
コタも胸がいっぱいみたいだったがやっぱり男だ。
「元気で頑張れよ。マコの事も心配すんな」
「うん。コタちゃんお願いね」
「任せろよ」
コタにロッキーを頼むのが何となくこれまた淋しくも思えた。
「課長、本当にお世話になりました。マコの事よろしくお願いします」
最後まで俺は課長。
だけどロッキーの事はコタのように任せろとは言えない。
「飯ぐらいは食わせとくよ。それと芹沢、次にあったら柊ちゃんだからな」
笑いながらいうと泣き顔のまま頷き瑛太に肩を抱かれてゲートに入って行き
何度も振り返り手をふりながら姿が見えなくなった。
2人の後ろ姿を見送りながら、瑛太と芹沢が知り合った頃なんかが走馬灯のように浮かんだ。