第二秘書は恋に盲目
「歩けなくなっても知らねーからな」

「今日くらい飲ませてください!
下河さんに無理に合コンに参加させられるし、孝宏さんには適当な優しい言葉かけられるし。
飲まないとやってられないんです!

そうだ。今日こそ言ってやりますよ。
孝宏さん、逃がしませんからね!」

急に話の流れが変わった。
しかも、千歳の態度がでかくなった。

「あ?何だよ」

面倒な予感しかしない。

「前にも言いましたけど、私のことをもてあそばないでください。

孝宏さんって面と向かって厳しいこと言われたことないでしょ?
これだからイケメンは。

いいですか?
その自分勝手で毒舌で、わが道を行く生き方でもきゃーきゃー言われるからって、何でもやっていい訳じゃないんですよ!
周りには孝宏さんのその行動のせいで困ってる人もいるんです。

そうとわかったら、もう少し人に優しくしてください。特に私に」

説教のつもりか?
怒りを抑えろ、俺。
相手はバカな酔っ払いだ。
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