ドクター2

朝になったのか、目の前にはご飯が運ばれていた。






体、熱い・・・・・・。






頭の後ろには冷たい氷枕があるけど、体は熱い。






少し動くと腋の下にも脚の付け根にも置かれていることに気づいた。







「カンナちゃ~ん。起きた?」






そういって看護師さんがそばに来た。






「どう?」






辛くて言葉が出ないよ。






すかさず体温計が腋に入ってきた。






少しすると、体温計が鳴る。






「下がってないね。先生にも伝えておくね。






ご飯は食べれそう?」







ムリ・・・・・・。でも、言葉が出ない。






「食べれそうにないね。






しばらくここにご飯を置いとくから、食べれそうになったら食べてね。





起きれなかったら、ナースコールしてくれていいからね。」







笑顔の看護師さんがそう言い、部屋を出て行った。







「ふぅ。」






出るのは熱い息。






なんだか色んなことが自分のことでないみたいに感じる。






いろいろ起きすぎて、本当に自分のことなのか分からない。







ただ体は怠くて言うことをきかないし、それを周りに分かってもらえないから周りをうっとおしく感じてる。






なんか、






もう嫌・・・・・・。
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