チョコレートプリンス*きみだけをずっと*



「やはりそうですか。残念ながら翔斗は洋菓子の修行に今日発ってしまって、しばらくここにはいないんです」



だからいないんだ……。



なんだか心の中でぽっかり空いてしまった感じがした。



しばらくここに来てもあの人とは会えないんだ。



どれくらい修行に行くんだろう。



「……そうなんですか。あんなに上手なのにまだ修行されるんですね!修行から戻ったら翔斗さんのケーキ食べたいです」



自分の中ではテンションがた落ちだけど、その後気まずくなるのも嫌で無理矢理笑いながら答えた。



「峯岸さまにそう言っていただけたって知ったら絶対翔斗喜ぶと思いますよ」



「いやいや、こんな知らない人に言われたって翔斗さんは喜びませんよー!」



店長さんはあたしの言葉にクスッと笑っている。



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