Butterfly
「うん。いいよ、なんでも好きなもの」

「じゃあ、なににしようかな・・・」

せっかくの好意。甘えることに決めた私は、しばらく考えた末、「ワンピース!」とリクエストをした。

「いつだったか、鉄板焼きのお店に連れて行ってくれたとき、買ってくれるって言ってたでしょう」

「ああ!あったね、そんなこと」

咲良のコンサートを聞きに行った帰り道、夕飯を食べに寄った店。

あれは確か、事件に巻き込まれる前に約束をしたことだった。

もうずいぶんと前の話になるけれど、彼も覚えていてくれた。

「いいよー。千穂ちゃんはかわいいからなんでも似合うよ!あ、でも、やっぱこう清楚な感じがいいかなあ。清楚なミニ」

「うん・・・。わかった」


(清楚なミニ・・・紺色のミニ丈のワンピースとか?)


蒼佑さんが思い描く、清楚なミニはわからないけど。

プレゼントをしてもらうことが嬉しくて、私は今からわくわくとした。







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