Butterfly
「了解」と立ち上がると、蒼佑さんは丁寧にポットに茶葉を入れて、私に紅茶を注いでくれた。

「はい、どーぞ」

「ありがと。・・・いい匂い」

アールグレイの香りだろうか。

彼が淹れてくれた紅茶は、とても香りがよくておいしくて、何より心が落ち着いた。

「・・・それで、話したいことってなんだろう」

ほっとひと息ついたところで、蒼佑さんが私の顔を真っ直ぐ見つめる。

すぐさま緊張感が私に走って、「うん」と言って口を開いた。

「・・・あのね」

「うん」

「話も、もちろんあるんだけど・・・。その・・・先に、見てもらいたいものがあるの」

ふう、と一度深呼吸。

固く決意をしたけれど、大きな勇気が必要だった。

指が震える。

ドキドキとしながら、私はブラウスのいちばん上のボタンを開けた。

そしてひとつ、ふたつと、順にボタンを外していくと、蒼佑さんは動揺したのか、「どうしたの!?」と思いきり裏返った声を出す。

「見てもらいたいものがあるから」

「え!?い、いや、見てもらいたいって・・・」

止めようか止めまいかと、手を宙に浮かせた状態で、戸惑う様子の蒼佑さん。

けれど私は構わずに、ブラウスを脱いで白いキャミソール姿になった。

そしてそれも脱ぎさって、ブラジャーだけの姿をさらすと、蒼佑さんは言葉を失うようにはっとなって息をのんだ。

「・・・へへ、驚くでしょ」

何かを言われてしまう前に、私は自ら口を開いた。
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