パッシングレイン 〜 揺れる心に優しいキスを
「ママ……?」
海二が私を見て首を傾げる。
あまりの変貌ぶりに驚いているようだった。
「おいで、海二」
両手を広げると、海二は「ママ!」と胸に飛び込んできた。
「ママ、かわいい。おひめさまみたい」
私を見て目をキラキラさせる。
「海二、今日これから、パパとママは結婚式を挙げるんだ」
「けっこんしき?」
仁の言葉に首を傾げる。
まだその言葉はわからないみたいだ。
「家族になる。うーん、そうだなぁ、もっともっと仲良しになるってことだ」
仁が言葉を選びながら海二に説明する。
海二はその言葉を聞いて、パッと顔を輝かせた。
「なかよしになるんだね」
「そうだ。これからは三人でずっと仲良しだ」