社内恋愛症候群~イジワル同期の甘い素顔~
でも、今日くらいは自分の気持ちをきちんと伝えよう。
成瀬のことは好きだ。部屋の中に踏み込んだらもうきっと後には引き返せない。
だけど問題を放っておいたまま、成瀬の胸にとびこむことなんてできない。
私は俯いていた顔をあげ、意を決して話をした。
「成瀬の彼女に悪いから……」
「彼女?」
私の発言に、一瞬怪訝そうな表情を浮かべた。私は付け加えるように説明する。
「成瀬が……私を好きだって言ってくれたこと、本当に嬉しい。だけど……彼女とはどうなったの? この間、酔っぱらったアンタを送ってきたときに、部屋の中から出てきた人」
私の説明でやっと合点がいったのか「あぁ、アイツのことか。会ったんだっけ?」と一言つぶやいた。
「会ったんだっけ?」ってそれだけ?
もっと隠そうとしたり、慌てたりするもんだと思っていたのに想像とは違う成瀬の態度に、こちらのほうがリアクションに困る。
「その話、部屋でちゃんとするから、ココは寒い。とにかく入ろう」
「でも……」
「いいから」
強引に背中を押されて、私は階段を一歩ずつ成瀬の部屋に向かって登っていった。
成瀬のことは好きだ。部屋の中に踏み込んだらもうきっと後には引き返せない。
だけど問題を放っておいたまま、成瀬の胸にとびこむことなんてできない。
私は俯いていた顔をあげ、意を決して話をした。
「成瀬の彼女に悪いから……」
「彼女?」
私の発言に、一瞬怪訝そうな表情を浮かべた。私は付け加えるように説明する。
「成瀬が……私を好きだって言ってくれたこと、本当に嬉しい。だけど……彼女とはどうなったの? この間、酔っぱらったアンタを送ってきたときに、部屋の中から出てきた人」
私の説明でやっと合点がいったのか「あぁ、アイツのことか。会ったんだっけ?」と一言つぶやいた。
「会ったんだっけ?」ってそれだけ?
もっと隠そうとしたり、慌てたりするもんだと思っていたのに想像とは違う成瀬の態度に、こちらのほうがリアクションに困る。
「その話、部屋でちゃんとするから、ココは寒い。とにかく入ろう」
「でも……」
「いいから」
強引に背中を押されて、私は階段を一歩ずつ成瀬の部屋に向かって登っていった。