社内恋愛症候群~イジワル同期の甘い素顔~
「いいじゃない、そんなのいつだって」
「先に『ちゃんと言って』って言ったのお前だろう?」
うっ……ついさっき自分が発した言葉を持ち出されて、逃げられない。
「私だって、入社して研修が終わるころには成瀬が好きだった。でも、彼女がいるって言うし、私は成瀬のタイプとはかけ離れてるでしょ?」
まるで懺悔しているかのように、成瀬の顔色を窺いながら話をした。
「タイプじゃないなんて、一言も言ってないけどな」
「うそ! だって、いつも朔ちゃんに『可愛い』って言ってたじゃないの? だから私ずっと自分の気持ちが言えなくて……」
辛かったときのことを思い出して涙が滲んだ。そんな私を見た成瀬が慌てたように私を抱き寄せた。
「ごめん……あまりにも、滝本が俺の気持ちに気がつかないから、ちょっとヤキモチやかせようと思ってた。でも、そんなに傷つけてたなんて……悪かった」
「……成瀬」
ギュッと抱きしめられて、彼の体温を体中で感じた。その温かさがこれまでのつらかった片思いの日々を溶かしてくれる。そしてその先に、ふたりで過ごす未来への喜びが湧いて出た。
「私たちふたりとも、五年間もずっとお互い片思いしてたなんて、バカみたい。無駄に過ごした五年間だったね」
私がふとそうつぶやくと、成瀬が腕に力を込めた。
「先に『ちゃんと言って』って言ったのお前だろう?」
うっ……ついさっき自分が発した言葉を持ち出されて、逃げられない。
「私だって、入社して研修が終わるころには成瀬が好きだった。でも、彼女がいるって言うし、私は成瀬のタイプとはかけ離れてるでしょ?」
まるで懺悔しているかのように、成瀬の顔色を窺いながら話をした。
「タイプじゃないなんて、一言も言ってないけどな」
「うそ! だって、いつも朔ちゃんに『可愛い』って言ってたじゃないの? だから私ずっと自分の気持ちが言えなくて……」
辛かったときのことを思い出して涙が滲んだ。そんな私を見た成瀬が慌てたように私を抱き寄せた。
「ごめん……あまりにも、滝本が俺の気持ちに気がつかないから、ちょっとヤキモチやかせようと思ってた。でも、そんなに傷つけてたなんて……悪かった」
「……成瀬」
ギュッと抱きしめられて、彼の体温を体中で感じた。その温かさがこれまでのつらかった片思いの日々を溶かしてくれる。そしてその先に、ふたりで過ごす未来への喜びが湧いて出た。
「私たちふたりとも、五年間もずっとお互い片思いしてたなんて、バカみたい。無駄に過ごした五年間だったね」
私がふとそうつぶやくと、成瀬が腕に力を込めた。