社内恋愛症候群~イジワル同期の甘い素顔~
「ちょ、いいって。降ろしてよ」

「連れて行けって言ったの、お前だろ。しかも重い」

「もう、だから降ろしてって言ったのに!」

「嫌だね。今日はもう一秒だってお前から手を離したくない」

——もう、そんな殺し文句、反則だよ。

恥ずかしくて、顔を見られないように成瀬の頭に顔をうずめる。

そんな私の態度に満足したのか、からかうように小さく笑うと隣の部屋のベッドまで数歩で私を運んだのだった。

成瀬のベッドはネイビーのリネンで統一されていた。ベッドサイドにはベージュのシェードがついたシンプルなランプが置いてあり壁にそっておいてあるチェストの上には、CDが不安定に積み重なっていた。

しかし確認できたのはそれだけだった。一秒も待てないと言った成瀬はすぐに私のブラウスに手を伸ばした。

「じ、自分でするから……」

脱がしてもらうなんて、なんだか恥ずかしい。私は成瀬の手を止めると自分で脱ぎ始めた。私の様子を見た成瀬が、同じように服を脱ぎ始めた。

ネクタイをはずしてすぐにジェケットを脱いだ。次々とベッドの下に脱ぎ捨てていきあっと言う間に下着姿になった。

もたもたしていた私は慌てて服を脱ぐ手を早めた。

恥ずかしさに耐えきれずに、成瀬に背を向け服を脱いでいた。やっと下着だけになると成瀬が背後から私を抱きしめ、肩口にキスをした。
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