社内恋愛症候群~イジワル同期の甘い素顔~
「んっ……」

驚きに次いで、これから起こることを考えて身を固くする。

「これは、俺に取らせて」

ブラの肩紐が引っ張られる——成瀬の唇がそれを咥えていた。

肩紐をはずしながら、ホックがはずされた。思わず前を抑えた私の手を成瀬の手が阻止する。

背中に成瀬の濡れた唇が押しつけられた。ビクッと体が跳ねて前のめりになった私の背中を成瀬の舌が這う。

触れられたところが熱い。そこから体中に熱が広がっていくようだ。

いつもはガサツなイメージの成瀬だったが、私に触れる手が優しい。大切に扱われていることが彼への愛おしさを膨らませた。

背後から、成瀬の大きな手のひらがゆっくりと私の体にふれていた。やがて「顔が見たい」と言った成瀬が、私を振り向かせ、ゆっくりとベッドに横たえた。

「顔、赤い」

喉の奥で笑いをかみ殺す成瀬。そんな余裕のある態度にすこしだけ唇を尖らせた。

「私は、こんなにいっぱい、いっぱいなのに、随分余裕なんだね」

こんなときに可愛くないと思う。しかし、成瀬はこんな私も受け止めてくれた。

「余裕なんかねーよ。早くお前ン中に入りたくてスゲー我慢してる」

そう言った成瀬の顔が近づいていて私にキスをした。その性急なキスが彼の言葉が本心だということを裏付けていた。

「んっ……成瀬っ」
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