社内恋愛症候群~イジワル同期の甘い素顔~
それからどうやって自分のマンションの部屋にたどり着いたのかわからない。気がつけば泣き疲れて、ソファの上で眠ってしまっていた。
「六時か……」
部屋にかけてある時計を確認する。カーテンの隙間から見える窓の外がうっすらと明るくなっていた。
目元がジンジンする。鏡を見たわけじゃないけれどメイクも落とさずにそのまま寝てしまったのだから、きっとひどい顔に違いない。
ローテーブルに置いてあったスマホを手に取る。メールが届いていた。
『明日起きたら、哲平に連絡させます』
昨日部屋にいた女性のセリフがよみがえる。
それをかき消したくてフルフルと頭を振り、受信ボックスを開いた。
なんだ……迷惑メールか。
私はスマホを持ったままもう一度ソファへと倒れこんだ。
よく考えれば昨日あんなに酔っぱらっていた成瀬が、朝の六時に目覚めるわけない。
「なにやってるんだろう……私」
成瀬に彼女がいたのは知っていた。それでもいいって思っていたはずなのにどうしてこんなにつらいんだろう。
わかってて諦める努力もしなかった私には、嫉妬する権利なんてないのに。
本当に彼が手に入らないと思い知った私は、その日の夕方までなにも手につかなかった。
成瀬からはなんの連絡もない。別に待っているわけではないけれどこのまま月曜を迎えたら、成瀬にどんな態度をとってしまうかわからない。そんな自分が怖かった。
「六時か……」
部屋にかけてある時計を確認する。カーテンの隙間から見える窓の外がうっすらと明るくなっていた。
目元がジンジンする。鏡を見たわけじゃないけれどメイクも落とさずにそのまま寝てしまったのだから、きっとひどい顔に違いない。
ローテーブルに置いてあったスマホを手に取る。メールが届いていた。
『明日起きたら、哲平に連絡させます』
昨日部屋にいた女性のセリフがよみがえる。
それをかき消したくてフルフルと頭を振り、受信ボックスを開いた。
なんだ……迷惑メールか。
私はスマホを持ったままもう一度ソファへと倒れこんだ。
よく考えれば昨日あんなに酔っぱらっていた成瀬が、朝の六時に目覚めるわけない。
「なにやってるんだろう……私」
成瀬に彼女がいたのは知っていた。それでもいいって思っていたはずなのにどうしてこんなにつらいんだろう。
わかってて諦める努力もしなかった私には、嫉妬する権利なんてないのに。
本当に彼が手に入らないと思い知った私は、その日の夕方までなにも手につかなかった。
成瀬からはなんの連絡もない。別に待っているわけではないけれどこのまま月曜を迎えたら、成瀬にどんな態度をとってしまうかわからない。そんな自分が怖かった。