社内恋愛症候群~イジワル同期の甘い素顔~
「あの、私あまり恋愛経験がなくて、そもそもアドバイスなんてできないですけど、でも話を聞くくらいはできますから、いつでも呼び出してください」
その言葉を聞いて、やっぱり今日、話を聞いてもらってよかったと改めて思った。
幾分すっきりした私は、手元に運ばれてきた海の幸がたくさん入ったパスタを口に運んだ。デザートを食べ始めたころには昨日飲み物とヨーグルトしか口にしていなかった反動なのか、いつもと同じペースで食べていた。
しかもそのデザートを食べているときに驚くべき話を聞いた。そのおかげか脳内が成瀬以外のことも考えるようになった。
私が“成瀬の彼女にばったり事件”に遭遇しているあいだに、朔ちゃんにもすごいことが起こっていたなんて。
「朔ちゃんが送り狼!」
もう声を上げずにはいられなかった。だって、まさか私と成瀬が居酒屋を出たあとそんなことがあったなんて。
「し、汐里さん、声が」
「ご、ごめん。でもなんというか衝撃的すぎて」
「そうですよね。私もどうしてあんなことになったのかわからなくて」
本人にもわからないか。もちろん私にだって理解できない。自分に置き換えて想像することも憚られる。
その言葉を聞いて、やっぱり今日、話を聞いてもらってよかったと改めて思った。
幾分すっきりした私は、手元に運ばれてきた海の幸がたくさん入ったパスタを口に運んだ。デザートを食べ始めたころには昨日飲み物とヨーグルトしか口にしていなかった反動なのか、いつもと同じペースで食べていた。
しかもそのデザートを食べているときに驚くべき話を聞いた。そのおかげか脳内が成瀬以外のことも考えるようになった。
私が“成瀬の彼女にばったり事件”に遭遇しているあいだに、朔ちゃんにもすごいことが起こっていたなんて。
「朔ちゃんが送り狼!」
もう声を上げずにはいられなかった。だって、まさか私と成瀬が居酒屋を出たあとそんなことがあったなんて。
「し、汐里さん、声が」
「ご、ごめん。でもなんというか衝撃的すぎて」
「そうですよね。私もどうしてあんなことになったのかわからなくて」
本人にもわからないか。もちろん私にだって理解できない。自分に置き換えて想像することも憚られる。