フラワーガーデンへようこそ〜優しい愛をあなたに〜
仕事の話をしながら玄関まで見送りに来たかすみは、薫に軽く会釈する。
その時だった。突風が吹き、玄関近くの桜の花が散る。
薫はその中を駐車場に向かって歩いていた。
「…ぁ」
薫は言いそびれた事を言いに、振り返った。
すると、目の前の光景に、足が動かなかった。
先程散った桜の花びらが、かすみの髪に絡まって、悠人がそれを取っていた。
なんてことない光景のはずだが、悠人に見せるかすみの笑顔が、今日、ただの一度も、見せてくれなかった。
結局、かすみの元に行く事ができず、薫は結婚式場を後にした。
…フラワーガーデンに戻った薫は、午後はずっと店の中にいて、ブーケや冠のデザインを考えていた。
…午後6時、店をしまってもなお、デザインを考える事に集中していた。
「…薫!」
「…わっ、ビクックリした…突然驚かさないてください。桜子さん」
closeの札はかけていたが、ドアの鍵は開いていて、そこからこっそり中に入ってきたようだ。
和泉桜子(22)外交官である父の友人、和泉外交官の一人娘。
前から、縁談を持ちかけられていたが、薫はずっと断り続けている。
この前、かすみが見た、薫に抱きついていたのは、桜子だった。
その時だった。突風が吹き、玄関近くの桜の花が散る。
薫はその中を駐車場に向かって歩いていた。
「…ぁ」
薫は言いそびれた事を言いに、振り返った。
すると、目の前の光景に、足が動かなかった。
先程散った桜の花びらが、かすみの髪に絡まって、悠人がそれを取っていた。
なんてことない光景のはずだが、悠人に見せるかすみの笑顔が、今日、ただの一度も、見せてくれなかった。
結局、かすみの元に行く事ができず、薫は結婚式場を後にした。
…フラワーガーデンに戻った薫は、午後はずっと店の中にいて、ブーケや冠のデザインを考えていた。
…午後6時、店をしまってもなお、デザインを考える事に集中していた。
「…薫!」
「…わっ、ビクックリした…突然驚かさないてください。桜子さん」
closeの札はかけていたが、ドアの鍵は開いていて、そこからこっそり中に入ってきたようだ。
和泉桜子(22)外交官である父の友人、和泉外交官の一人娘。
前から、縁談を持ちかけられていたが、薫はずっと断り続けている。
この前、かすみが見た、薫に抱きついていたのは、桜子だった。