本を片手にあなたと恋を
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同じ頃、美桜もまた真央と二人で話していた。金曜日のことについて。
高校の近くのカフェで新しくパンケーキのメニューができたという噂を聞いて二人で行こうと約束していたのだ。
念願のパンケーキを目の前にして目を輝かせる。
「美味しそうだね。」
「ほんと。いただきまーす。」
早速、大きく一口頬張ったまおに続いて自分も「いただきます」と手を合わせて、食べる。
「おいしーい。」
二人で微笑み、また一口頬張る。半分以上食べたところではっと気づいたように真央が叫ぶ。
「あぁ、もしかして女子としては写真に取るべきだったんじゃない!?」
「あ、確かに。みんな、美味しそうなパンケーキの写真とかよくあげてるよね。」
「忘れてた。」
一生の不覚とばかりに言うので美桜は思わず笑ってしまう。
「美味しいんだからいいんだよ。」
「まぁね。あ、そうだ美桜、恋バナをしよう。」
「え、どこからそうなったの?」