社内恋愛症候群~小悪魔な後輩君に翻弄されて~
ふたりでゆっくりとワインを傾けながら食事を楽しんだ。

食事のあとも、ふたりでキッチンにたって片づけをした。仕事の話や、家族の話、今読んでいる本の話など、話題は尽きなかった。

ただの日常——でも彼とならなにをしていても楽しく過ごせた。

片づけを終えた私たちは、小さなバースデーケーキとシャンパンを持って、ソファへと移動した。

部屋を暗くして、ロウソクを立てた。

あたたかいロウソクの光に照らされた、ほころんだ彼を見ると、幸せが溢れだしそうだ。

自分の殻に閉じこもって、傷つかないようにずっとしてきた私を、彼が変えてくれた。

その彼の大切な誕生日をお祝いできることが嬉しい。

「お願い事をしながら、ロウソクを消してね」

「なんだか、子供に戻って気分だ」

肩をすくめてニッコリ笑った彼が、息を吹きかけて一気にロウソクを消した。

「おめでとう」

立ち上がって部屋の灯りをつけて、もう一度彼にお祝いの言葉を告げた。

「ありがとう。でも、何回目?」

クスクスと笑う彼だったけれど、何度だっていいたい。

用意しておいた、プレゼントの包みを持って、彼の座るソファの隣に腰かけた。

「これ、プレゼント」

「ありがとうございます。なんだろ?」
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