社内恋愛症候群~小悪魔な後輩君に翻弄されて~
嬉しそうに、プレゼントを開封する彼をみて、気に入ってくれるだろうかと、少し不安になる。

ドキドキしながら、彼の反応を待った。

包み紙をあけて、小箱を開く。

中身を手に取った瞬間、彼が輝くような笑顔を見せた。

それだけで、彼が喜んでくれているのがわかる。

「ブックカバーですね。嬉しい」

よかった、喜んでもらえて。彼の笑顔をみていると、自分も幸せな気分になれた。

心が満たされた私の手に彼の手が重なった。

あったかくて、大きな手が私の手を包み込む。

彼の手も好きだなぁ。そんなことを考えながらふと顔をあげると、真剣な目の彼が目の前にいた。

「実はオレ、もうひとつ誕生日プレゼントが欲しいんですけど」

たしか、リクエストを聞いた時にはなにも言ってなかったはずだ。あれからなにか欲しいものができたのだろうか?

「なに? 今から準備できるものなら、いいよ」

せっかくだから、彼が欲しいものをあげたい。

そう思って、返事をした私に、彼が立ち上がって自分の仕事用の鞄から、書類を一枚とり出した。

「これです」

「うん」

なにげ無く受け取ったけれど、今までにないくらい紙切れ一枚で驚いた。
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