Christmas Rose
それにしてもマグは本当に仕事熱心だった。
いつも部屋は書類の山で、休んでいるところは見た事がない。
男顔負けの仕事ぶりで、シドもマグ無しでは仕事は終わらないとよく感心している。
マグと同い年くらいの王宮の女性陣はドレスや宝石で着飾り、あの伯爵家の息子が素敵だの、あの国の王子がかっこいいだの色恋話ばかりしているというのに。
「…ねぇ、マグは結婚とか興味はないの?」
アリスの質問にマグは驚いた顔をした。
「…どうされました突然。。まぁ、両親からは嫌ほど急かされていますが今のところ結婚したいという気持ちはありませんね。」
確かに、こうして仕事をこなしているマグは生き生きしている。
「好きな人とかも、いないの?」
すると、マグは羽根ペンを持つ手が止まった。
「…いません。アリス様とシド様のような仲睦まじい夫婦は憧れますけどね。」
「えっ、私とシド?!」
マグの言葉にアリスは顔を赤く染めた。
「ええ、よく耳にしますよ。お二人はとても仲が良く幸せそうだって」
「そ、うなんだ…。」
…って、私の話じゃなくて!!!
「…じゃあ、ランス様はどう思う?!」
アリスの問いにマグはくすっと微笑んだ。