Christmas Rose
「…ランス様は兄みたいなものです。でもあまり頼り甲斐はないから、弟ですかね?」
バタン!
すると扉が開いてランスが入って来た。
「だーれーが弟だ!頼り甲斐あるだろ!?それよりちょっと匿ってくれ。大臣達がそろそろこの城に腰を据えろと煩いんだ。」
ランスは扉の隙間から廊下をのぞいた。
マグは出来上がった書類を持って立ち上がった。
「ここで遊ぶのは辞めてください。ではアリス様、私はこれをシド様に届けて参ります。」
そういってマグは部屋を出て行った。
「…相変わらず愛想がないな。な?アリス。」
「私は一番話しやすい相手ですよ。」
「へぇ、アリスはマグと気が合うんだな。」
ランスはアリスの隣に腰かけた。
「ええ。私は祖国では男として育てられて来たのでマグとは何処か共通するものがありますね。」
「…マグもあの性格と仕事ぶりで、王宮の夫人達からは変人扱いされてる事があったみたいだ。アリスと親しくなれてよかったよ」
幼いころから一緒に育ったという二人は本当に兄弟のようだった。
やはり、二人の間にそれ以上の関係はないのかな。。
「ランス様はこれからどうするのですか?また外国へ?」
「まだ決めていないが、今までルイに任せきりで好き勝手やってきたからな。大臣達の言う通りそろそろ腰を据えないとな。」