Christmas Rose
その日の夜、シドは珍しく早めに自室に戻って来た。
「お疲れ様、シド。今夜は早かったですね。」
「ああ、マグがかなり早く仕事を片付けてくれたお陰でな。」
シドはソファに腰掛けて一息ついた。
コンコン
扉がノックされ、アリスが開けるとマグが立っていた。
「あら?ここへ来るのは珍しいわね。シドに用?」
何故かマグは浮かない表情をしている。
「申し訳ありません。シド様にお願いがありまして。」
「マグ、どうした?なにか急用か?」
「実は父から先程文が届いておりまして、実家に来るように書いてありました。急で申し訳ありませんが、お暇を頂けないでしょうか。」
マグの言葉にシドは一瞬表情を浮かべた。
「…ああ、構わない」
「マグは全然休みを取っていないものね。ご実家でゆっくりして来たらいいわよね。」
アリスの言葉にシドも頷いた。
「暫くゆっくりしたらいい。マグには無理ばかりさせてすまない。不在中の仕事はランスに任せるよ。」
「私も手伝うわ」
シドとアリスの言葉にマグは深々と頭を下げた。