一方通行 1
雄「別にいっつも一緒ってわけじゃないだろ。」









嘘だ








私より、大翔より、一緒にいる時間は長いくせに・・・



























雄「それより、凛那。」









「え、私?」








私に用があったの?









雄「お前以外とはスポーツする気起きない。付き合え。」









そう言うと、バスケットボールを投げてきた。









受け止めると、そのボールを見つめる。



















幼稚園のときからそう









スポーツをする時だけは、優もなにも関係ない。









私だけを見てくれてる時間








その時間が好きだ









だから、体育は毎日待ち遠しい





























「負けたらジュース奢ってよね。」









雄「どの口が言ってんだよ。」








そう言うと、私の腕を引く。









雄「俺勝ったら、帰りにアイス奢れ。」







「嫌だし。優那にまで奢る余裕ないし。」









帰りって、どうせ雄希も一緒でしょ。
大翔まで着いてこられたら、破産する。


















雄「何言ってんだよ。二人で行けばいいだろ。」








「え?」









思いがけない言葉に、思わず間抜けな返事が出てしまう。








雄「たまにはいいだろ。昔はべったりだったくせに、最近は全然寄ってこないし。」









気づいてたんだ
……








でもそれは、雄希と優那が一緒にいるからで・・・
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