一方通行 1
「結局行くの?」









けだるそうにモップを適当にかけながら言う。









ただいま、放課後の掃除の時間です。



















大「アイス食いたいじゃん。」









雄「すっぽかそうとすんなよ。」









優「絶対行くよ。」









三人の威圧的な発言に、苦笑いを浮かべるしかない。





























「またあの二人のセットかぁ・・・」









モップを洗いに流しに行くと、一人でぼやく。









まだ大翔がいるから、少しは救われるかな。









でも、見てていい気分じゃない。








一度でいいから、優那じゃなくて私といてほしいな・・・



















「なーんてね。」









一人でしゃべり、自虐の笑みを浮かべる。





























大「なに一人で話してんの。」








モップを絞っていると、耳元で聞こえた声。









「びっくりした!」









思わずビクッとしてしまう。









大「俺ら終わったから、早くしろよ。」









「あ、うん。」









のんびりしすぎてたか。
















モップとバケツを持とうとした時









大「貸せ。」








いつものチャラチャラした様子とは違い、当たり前かのように手を出してきた。









「いいよ、重いし。」








力なら、大翔より自信あるし。








大「いいから。」









そう言うと、無理やり私からモップとバケツを奪うと









先に行ってしまった。









そんな後ろ姿を不思議そうに見つめたあと









走って追いかけた。
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