君に遺された恋
ー ミラが来る朝 ー

朝の仕事をパパッと終わらせて、私はレグルス様の部屋の前に来ていた。

レグルス様に、朝起こせなんて頼まれてない。
勝手に部屋に入るなんて厳禁だ。

だけどいつもミラの来る朝ならとっくに起きているはずなのに
レグルス様はまだ部屋から出てきていない。

ノックしようか…迷惑だろうか…


その時かすかに部屋の中からレグルス様のうなされる声が聞こえる…


思わず私は耳をそばだてた。


「はぁ…はぁ…ミラ…」


あぁ…聞かなければ良かった。
夢の中でも彼女の名を口にする彼の声なんて、聞きたくなかった。


私は結局何もできず、
押さえたところでどうにもならない胸をギュッと掴んでその場を後にした。
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