地獄の果てでキミを愛す
呆然とする私とは対称に
亮太は冷めた目で自分の唇に触れた。



「こうして桜とキスをしても。
桜を抱いても……俺は何も感じないんだよ」

「……」

「でも桜と直哉がキスしたり愛し合ってると……。
胸が疼くんだ……ゾクゾクして堪らなくて……。
自分が抑え切れなくなるんだよ」



舌をなめずり、恍惚とした表情をする彼。

それはゾッとするようなものだった。



「ははっ……その顔もイイけど……。
俺はお前が狂った顔を見たいんだ。
だから精々……アイツの下で狂って泣き叫んで?」



身の毛がよだるとはこの事だろう。

全身が亮太を拒否している事が分かる。

でも、亮太はお構いなしに私の胸元に舌を這わせる。



「っ!?」

「これは俺からのプレゼント。
直哉がもっと狂う様に、そして……。
お前が壊れる様に……」

「あっ……」



胸元を強く吸われ、一瞬の痛みが走った。
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