地獄の果てでキミを愛す
「まっ……まって……」

「俺の事は気にしないでいいよ。
もう帰るし、それに……。
そんなこと考えてる余裕なんてないでしょ?
直哉が欲しくて堪らないくせに」

「っ……」



胸がトクンと高鳴った。

まるで私の心を見透かしているかの様だ。



「じゃあね、お幸せに。
早く狂って壊れて……俺を楽しませてね?」



最後に妖艶な笑みを落とし
亮太は寝室を出て行った。


バタンと閉まる扉。


それに目を向けていれば
無理やり顔を動かされる。



「何見てるんだよ、お前は俺だけを見ていればいいんだ」

「直哉……」



彼の狂った瞳が
彼の熱い視線が


堪らなく心地が良い。
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