地獄の果てでキミを愛す
何度言ったら分かるのか。
俺から目を離すなんて許さないと……。



心の中に湧いてくる怒りの感情に
身を任せる様に自分の口に唐揚げを口に含んだ。


何回か咀嚼をし
流動食の様な1歩手前。


まだ僅かに形がある状態になった“唐揚げ”を
俺は飲みこむ事はせず桜に向き合った。


そして
桜の顔を無理やり自分に向かせると


その固く閉じた唇に自分の
唇を強く重ねる。




「っ……んっ……!!」



暴れる桜を押さえつけながら
俺はそれを何回も繰り返した。


皿の中が空っぽになるまで……。
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