地獄の果てでキミを愛す
「……え?」

「どうした?」



目の前には直哉の顔があった。


その目は虚ろなんかではない。
いつもと同じ直哉。


さっきの怒っていた彼とは
雰囲気が全くと言っていいほど違った。


次に視線が行ったのが
テーブルに置かれた2つのマグカップ。


1つはコーヒーで
もう1つはホットミルクだろう。


コーヒーが飲めない私の
お気に入りの飲み物。


特に直哉が作った物は
驚くくらいに私の好みだ。
< 52 / 111 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop