地獄の果てでキミを愛す
「桜だって嬉しかったでしょ?狂った直哉を見て……」

「な、何を言って……」

「桜も素質あるよ。
だって、狂者を更に狂わせる力があるもん」

「……」

「狂ったと思ったらすぐに理性を取り戻して……。
かと思えば煽る様に見つめて……本当に面白いね桜は」



くくっ、と喉で笑うと
すっと手を伸ばして私の頬に触れた。


恐いのに、嫌なのに
亮太から目が離せないんだ。



「でも駄目だよ。
早く壊れて俺を楽しませて?」

「亮太……」

「直哉に壊されて、狂って、アイツしか見えなくなって。
他の事なんてどうでも良くなる位に壊れてよ」



亮太の優しい声が
呪文の様に流れていく。


私の意識の中に潜り込んで
私を操るかのように……。
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