もっと、キスして
広い背中に頭を預ける。
「あ。この匂い。」
最初あった時から、私の好きな匂いがしてた。
最初は誰がつけてるのかわかんなかったけど、
お昼一緒に食べてるとき桐谷先輩なのかなって思ったんだよね。
「香水か?」
「うん。この匂い好き。」
そういった瞬間にエンジンをふかせたから聞こえなかったのかも。
それから目的地につくまで桐谷先輩と喋ることは無かった。
「着いたぞ。」
「わぁっ、海っ。」
桐谷先輩が連れてきてくれたのは海で。
海開きには早すぎる時期だし、人もいない。
「なんで?」
海に連れてきてくれたの?
「フツーに話してえことあっただけ。
海ってことに理由はねえよ。」
話したいことって何だろう。
気になったけどいうタイミングとかあるかもしれないし聞くのはやめといた。