もっと、キスして



「夏にちのとここに来よっと。」


「また連れてきてやるよ。」


「意味わかんない。」


「安心しろ、泰成は1人しか乗れねえけど大貴は単車だから。」



そういう問題じゃないし。



でも、龍青がそうやってこれから先のことを約束してくれるのが嬉しかった。



どれだけ願っても、楽しみにしても叶わなかった“また”は、この人なら信じれるかもしれないと思った。


ありきたりでいい。


どんなに小さいことだっていいの。



「絶対だからね。」



私は人生で初めて裏切られない“約束”をした気がした。


頷く代わりに彼は優しく微笑んで、私の頭を優しくなでた。



「家まで送ってやるから後ろ乗れ。」


「ありがと。」



渡されたメットを被って股がって、龍青にしがみつく。



「ちゃんと案内しねぇと知らねえからな。」



いいよ、どこにでもいい。連れてって。


どこか遠いところに。



「分かってるし」



まだ、帰りたくない。



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