もっと、キスして



「だいぶ落ち着いたな。」


「うん…ごめん取り乱しちゃって。

つまんない話なんだけどさ…私の家族のことも少し聞いてもらってもいい?」


「いっとくが無理して話す必要はねぇからな。

お前が俺に話してもいいって思えるんだったら話せ。


だけどその前に風呂入ってこい。

一回頭冷やした方がいいだろ。」



「うん、ありがとう。」


「ちゃんと湯に浸かって体あっためて来いよ。」


「龍青私の親みたい。」


「人の優しさをいちいちからかうんじゃねえよ。」


「からかってないし。」



感謝してるんだよ。



「いいから入ってこい。」



龍青は優しく笑う。


その笑顔にホッとした。



お風呂から上がると龍青はテレビを見ていた。


「龍青、お風呂ありがとう。」


「髪濡れっぱなしじゃねえかちゃんと乾かせ。」


「あ、うん。」



断ろうと思ったけど龍青の家に雫たらしながら歩くわけにも行かないし。



だいぶ前におばあちゃんがかけて髪を乾かしてくれたぐらいでしか使ったことがない。


電気屋によればいくらでもあるから見たことはあるけど。



乾かさないと髪は傷むって聞くけど死ぬわけじゃないからドライヤーには必要性を感じない。



何年ぶりだろうって考えてると龍青がドライヤーを持ってきてくれた。



「ほら。コンセントここあるから使え。」


「何から何までありがとう。ごめんね。」


「謝んな。迷惑とか微塵も思ってねえから安心してさっさと髪乾かせ。」


「うん。」



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