もっと、キスして



私の髪が乾く前に龍青がお風呂から上がってくる。


「まだやってんのか。」


「髪とかいつもは乾かさないし。」


「風邪ひくだろ。」


「心配性すぎだから。

ばかは風邪なんてひかないよ。」


「そういうこと言う奴ほど次の日風邪ひいてんだよ。」


「え、そうなの?」



信じ込んで龍青の方を見るとその反応が面白かったのかフッと笑ってソファに腰を下ろす。



「貸せ。朝になるぞ。」


「ならないし。」



とはいいつつ手が疲れてきたので大人しくドライヤーを渡す。



一気に風が強くなって、音もうるさくなる。



30分ほどで綺麗に乾いた。



龍青は自分のもすごい速さで乾かすと、ドライヤーをおさめにいってしまう。

帰ってくるとくしを貸してくれた。



「ありがと。」

「なんか飲むか?」

「お酒あるの?」

「チューハイとか梅酒とかある。あとはビール。」

「あ、梅酒すき。」



冷蔵庫から梅酒とビールを持ってきてくれた。



「飲めるんだな。」


「結構中学の頃めちゃくちゃしてたから。」


「まあそんなもんだよな。」



梅酒美味しい。


お風呂で温まった体に冷たい梅酒が染みた気がした。


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