もっと、キスして



「私ね、ほっぺた撫でられるのダメなんだよね。」


私が話をしている間、龍青は時々ビールを飲みながらずっと黙って聞いてくれていた。


────…


私の両親は、結婚してなかった。


付き合ってるとき避妊もしないで性行為を繰り返して。



間違って産まれちゃったのが私だった。


しょうがないから二人は一応籍入れたんだけど、


お父さんDV男だったらしくって。



私が小さい頃はまだ良かったからいま私は生きてるんだけど、


物心ついたときには泣くと躾だって根性焼きばっかされてた。




もうちょっと大きくなったら蹴られたり、殴られたりがついてきて。


それでも泣き止まないと首を絞められた。




暴力の対象はお母さんも同じで。


近所の人にバレるのいやだからやめてよって言ったら殴られて、蹴られて、無理矢理犯されてた。



お母さんは私が小学校に上がった日に帰ってこなくなった。


その日はなんでか分かんないけど私が躾をされた。


お前が生まれたからって。いい子になるための躾だって。


< 34 / 187 >

この作品をシェア

pagetop