もっと、キスして



「悪かった。」


「私が悪いんだから謝らないで。

もっと強くならなきゃ、たくさんの人に迷惑かける。」


「お前は悪くねえよ。

頼むから自分のこと責めんな。」


「ありがとう。」



だから、今日龍青の優しさに包まれて、めっちゃ幸せだったんだよ。


「今日は寝ろ。疲れてんだろいろいろ。」


龍青は優しく頭を撫でてくれた。


「…ねえ、一緒に寝て欲しいとか言ったら我侭すぎる…?」


私が唐突に尋ねたからか、龍青はすこしびっくりしてる。


女の子から言われるの絶対初めてじゃないはずなのに。



「そんなに意外…?」



私がちょっと眉間にシワを寄せるとそれに気づいた龍青はまたフッて優しく笑った。



「意外過ぎんだろ。

そんなこと言うやつに見えねえし。」



ワルカッタデスネ。



「しょうがねえから一緒に寝てやるよ。」


この人はどんだけ私を甘やかしてくれるんだろう。


嬉しくて、自然と笑顔がこぼれた。



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