もっと、キスして
*CHINO´S SIDE*
おかしい。凛が、もう3日学校に来てない。
わたしは授業の合間の休憩に、大ちゃんへ電話をかける。
会いたい時があったらこうしろってずっと言われてる。
3年のところに行くのを怖がってる私への気遣いだった。
『ちの?』
「ねえ、凛今日も来てないよ。」
『風邪でもこじらせたんじゃねえか?』
「そうなのかなあ…」
『次の授業でねえとやべえやつなんだ、ごめん。
昼にちゃんと聞くから待ってて。』
「うん、大丈夫。ごめんね。ありがとう。」
メールしても、凛が返してきてくれない。
明らかにおかしい。
何も確証はないけど、絶対おかしいと思う。
お昼、1人で3人を待つのがここ3日ほどの日課。
桐谷先輩が一番に口を開く。
「また凛来てないのか。」
「あ、ほんとだ。ちのちゃんなんか聞いてる?」
「何も聞いてない。
メール送っても返事がなくて…風邪、相当しんどいのかな。
それともおじいちゃんの件でだいぶ落ち込んでるとか…」
「龍、凛の家知らねえの?」
「知ってる。今日行ってみるか?」
桐谷先輩が視線を向けているのは私だった。
「行きたいです。」
優しく笑う先輩。
そんな顔もするんだ。
なんだか不安な心が解けていく気がした。